ソムリエ試験・ワインエキスパート試験とは
ソムリエ試験・ワインエキスパート試験は、一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する、ワインを中心とした酒類全般の知識とテイスティング能力を証明するプロフェッショナル資格です。 ワインの産地・品種・醸造方法から、日本酒・焼酎・ビール・スピリッツまで幅広い知識が問われ、 飲食業界のプロフェッショナルやワイン愛好家に人気の資格です。
ソムリエ試験の最終合格率は2025年で19.9%となっており、合格には学科・テイスティング・サービス実技の入念な準備が必要です(出典: 日本ソムリエ協会 資格保有者数・合格率一覧 2026/1/1現在、確認日: 2026年9月30日)。詳しい合格率推移や分析はソムリエ試験の難易度・合格率解説をご覧ください。
1. 受験資格
ソムリエ
- 2026年8月31日基準で満20歳以上であること
- 既にソムリエ資格を保有している方は受験できません
- 共通条件:ソムリエの職務が本職(主たる職業・職務)であり、過去の経歴を含めた全期間で全収入の60%以上をソムリエの職務により得ていること
- 一般:対象職務を実働時間月90時間以上の勤務で通算3年以上経験し、基準日においても同条件で従事していること
- 会員:基準日において会員歴が2年以上あるJ.S.A.正会員および賛助会員在籍者で、対象職務を実働時間月90時間以上の勤務で通算2年以上経験し、基準日においても同条件で従事していること
※実務内容・証明要件の詳細は必ず公式試験案内をご確認ください。
ワインエキスパート
- 基準日時点で満20歳以上であること
- 国籍・職種・経験は不問
ワインエキスパートは職務経験不問のため、愛好家の方も多く挑戦しています。なお、ソムリエは二次試験当日に三次審査用論述試験を行い、三次実技審査もありますが、ワインエキスパートには論述および三次試験はありません。
2. 試験日程(2026年度)
2026年度の試験日程は以下の通りです。一次試験・二次試験は終了しており、ソムリエ三次試験は11月9日に実施されます。日程詳細はソムリエ試験2026日程解説もご確認ください。
(CBT方式・期間内で日時選択可)
(全国の指定会場で一斉実施)
(サービス実技)
※最新かつ詳細な情報は必ず日本ソムリエ協会 ソムリエ試験要項をご確認ください(確認日: 2026年9月30日)。
3. 受験費用
| 区分 | 1回受験 | 2回受験 |
|---|---|---|
| J.S.A.正会員・賛助会員 | 23,700円 | 28,600円 |
| 一般(非会員) | 32,900円 | 37,800円 |
※すべて税込価格です。金額は変更される場合がありますので公式サイトをご確認ください。
※合格後、別途認定登録料(20,950円)が必要です。
※一次試験は最大2回まで受験可能で、出願時に回数を選択します。
4. 出題範囲・試験形式
試験構成は呼称により異なり、ソムリエは一次・二次・三次試験、ワインエキスパートは一次・二次試験で構成されます。
一次試験(CBT方式)
- コンピュータを使用した選択式問題(四択・五択など)
- 全国のテストセンターで期間内に受験
- 試験時間:70分・120問
- 合否は試験終了直後に画面で発表
主な出題分野:
- フランス、イタリア、スペイン等の主要ワイン産地
- ニューワールド(アメリカ、オーストラリア、チリ等)
- ブドウ品種の特徴と醸造方法
- 日本のワイン・日本酒・焼酎
- ビール、スピリッツ、リキュール
- ワインの法律・格付け
- 料理とのペアリング・サービス
二次試験(テイスティング)
- テイスティング:ワイン等の酒類を銘柄を伏せて評価
- 論述試験:ソムリエ三次科目の論述を二次当日に実施(ワインエキスパートは論述なし)
- 全国の指定会場で一斉実施
テイスティングのポイント:
- 外観(色調、透明度、粘性)
- 香り(果実香、花の香り、スパイス、樽香など)
- 味わい(甘味、酸味、タンニン、ボディ、余韻)
- 品種・産地・ヴィンテージの推定
三次試験(ソムリエのみ)
- サービス実技:ワインの開栓・デカンタージュなど
- 二次当日に実施した論述の採点と合わせて合否判定
- ワインエキスパート受験者は三次試験なし
5. 合格率の推移
ソムリエ最終合格率は2025年で19.9%でした(同年のワインエキスパート最終合格率は26.4%)。 受験資格や試験構成が異なるため率のみでの単純比較はできませんが、計画的な対策が必要です。
| 年度 | ソムリエ最終合格率 |
|---|---|
| 2021年 | 42.1% |
| 2022年 | 30.1% |
| 2023年 | 17.7% |
| 2024年 | 29.2% |
| 2025年 | 19.9% |
有資格者からのワンポイント
数字だけ見ると厳しく感じられるかもしれませんが、一次試験は正しく勉強をすれば、確実に点数が取れます。 出題範囲が広いため、早めに学習を開始し、問題演習による反復学習で知識を定着させることが重要です。
6. 難易度と学習のポイント
ソムリエ・ワインエキスパート試験は、出題範囲が非常に広く、 フランス・イタリアをはじめとする世界各国のワイン産地の細かい知識が求められます。
合格への道のり
- 教本の精読:試験問題は教本から出題されます。産地の特徴、品種、法律まで丁寧に読み込む必要があります。
- テイスティングの訓練:個人の感覚ではなく「試験で求められるコメント」を選ぶ訓練が不可欠です。
- 学習計画の試算:1日2時間×150日=300時間といった学習計画の試算が一つの目安となりますが、合格所要時間を保証するものではありません。教本の通読と反復演習で知識を定着させましょう。
7. 資格取得のメリット
信頼性の向上
「J.S.A.認定」のバッジは、ワインの確かな知識を持つ証です。 飲食店での接客やワインショップでの提案において、お客様からの信頼感が大きく高まります。
提案力の強化
論理的なテイスティング能力とペアリングの知識が身につくため、 料理に合わせた最適なワインの提案ができるようになります。
キャリアの拡大
資格手当の対象になったり、セミナー講師やライターとしての活動など、 キャリアの選択肢が広がります。
人生の豊かさ
ワインの背景にある歴史や文化を知ることで、食事や旅行がより味わい深いものになります。 同じ志を持つ仲間との出会いも魅力です。
よくある質問(FAQ)
Q.ソムリエ試験の難易度はどのくらいですか?
ソムリエ試験の最終合格率は2025年で19.9%でした(同年のワインエキスパートは26.4%)。年によって合格率は変動し、また両資格は受験資格や試験構成(三次実技や論述の有無)が異なるため合格率のみで単純比較はできません。学科・テイスティング・実技の各段階に応じた対策が必要です。
Q.独学でも合格できますか?
はい、独学での合格も十分に可能です。ただし、公式教本の読み込みに加え、テイスティング能力の習得が課題となります。多くの合格者は、問題集アプリやテイスティングセミナーを組み合わせて対策を行っています。
Q.勉強時間はどのくらい必要ですか?
必要な学習時間は個人の経験により異なります。学習計画の試算として「1日2時間×150日=300時間」などが挙げられますが、合格所要時間を保証するものではありません。教本の通読やCBT対策、実技練習の進捗に応じた計画立てが重要です。
Q.ソムリエとワインエキスパートの違いは何ですか?
ソムリエは飲食・酒類関連の職務経験が必須となるプロ向けの資格です。試験は一次(CBT)、二次(テイスティング)、三次(サービス実技)で構成され、三次科目の論述試験は二次試験当日に実施されます。一方、ワインエキスパートは実務経験不問(基準日時点で満20歳以上)で受験でき、一次(CBT)と二次(テイスティング)のみで論述や三次試験はありません。
Q.二次試験のテイスティング対策はどうすればいいですか?
まずは基本となるブドウ品種の特徴(カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ピノ・ノワール等)を覚えることから始めます。自宅でのトレーニングに加え、比較試飲ができるセットを購入したり、試験対策用のセミナーに参加して「合格するためのコメント」を身につけることが重要です。
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